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看護国際フォーラム2009「ケアリングの実践」を開催

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 本学看護学部および看護実践異文化国際センターでは10月18日(日)、看護国際フォーラム2009を京都市国際交流会館(京都市東山区)にて開催。国内外から4名の講師を迎え、「ケアリングの実践―文化によりそう、家族によりそう―」をテーマに講演と討論を行いました。当日は、看護職者や看護教育関係者をはじめ、約180名が参加しました。
 オーストラリア・カトリック大学ブリスベンキャンパス看護・助産学科副学部長、カレン・フラワーズ准教授が「オーストラリアの看護実践における家族の視点(Family Perspectives in Australian Nursing Practice)」と題し講演。「第1回オーストラリア家族の強みプロジェクト」により明らかにされたオーストラリア人家族の8つの特質(コミュニケーション・連帯感・活動の共有・愛情・サポート・受け入れ・献身・回復力)に言及し、先住民と多くの移民がいる多民族国家のオーストラリアにおいて、それぞれの家族の多様な文化を理解し活用していく「家族の強み」を活かしたケア・プログラムをいかに取り入れていくかが重要との認識を示されました。
 高知女子大学看護学部長、野嶋佐由美教授は「家族の文化に添うケア」について、カルガリー式家族看護モデルとレイニンガー看護論に基づいて論を展開。「家族から見ると看護者は異文化を有していることを認識することが必要」「差異に気づいたとき看護者はお互いの文化的価値、文化的文脈に照らして相対化することが大切」などを語り、「看護者のCultural Competencyを育てること」の重要性を指摘されました。
 医療法人医仁会武田総合病院(京都市伏見区)の助産師で、副看護部長の後藤幸代氏より「外国人とその家族への看護の現状―臨床側の取り組みと課題―」として臨床現場からの報告が行われました。京都市国際交流協会とNPO法人「多文化共生センターきょうと」による医療通訳システムの活用や、宗教上の禁止食品等への食事対応など具体的事例と工夫が述べられるとともに、同病院における今後の課題と対応が提示されました。
 本学田端泰子学長は「日本における家族と家族機能の変遷」と題し、日本の古代から近代、戦後までの家族の形態と機能の歴史を概説。戦後の単婚家族・核家族化について「家の中の様子が外に見えない」「子育てが夫婦の責任になった」という事象を歪みととらえ、社会による子育て・介護の必要性を指摘しました。
 以上4つの講演を受け、本学看護学部長・大学院看護学研究科長の前原澄子教授を座長にして、会場の参加者と講演者との質疑応答や討論が行われ、今回のテーマの深化が図られました。

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